訪問看護ステーション CURA(クーラ)都城
※新しく公式サイトを作成しました。
【公式】訪問看護ステーション CURA[クーラ]都城 │ 宮崎県の訪問看護ステーション (uyim-tsuchihara-20160405.co.jp)
CURAのひとり言
「主体的と受動的」
主体的とは、自分の意思や判断に基づいて行動すること、受動的とは自分の意思や判断ではなく他者の意思や判断に基づいて行動することです。実際には主体的に行動することはなかなか難しいものです。自分の判断が正しいのか、間違っているのか、もし間違っていたらどうしよう、など不安が過ぎるからです。人間は考える力が非常に高い生き物であり、リスクを考えて行動します(とても重要な能力)。しかし、リスクばかりを考えてしまうと、予期不安が強くなり、行動に移すことができない状態に陥る可能性が出てきます。その結果、自分自身の意思決定に自信が持てなくなり、周囲の判断に任せてしまい、結果的に受動的になりやすい人となってしまいます。
なぜそのようになってしまうのかというと、主体的に決定・行動することは「自分への責任」が伴います。その反対に受動的に決定・行動することは「他者への責任」に転換することが可能となります。後者の方が最悪の事態に陥ったとしても自分の責任から逃れることが可能である分、選択しやすいのです。
ここで大切なことは、受動的に行動したとしても、実は主体的であることを認識することです。周りの意見を聞いて決定・行動したのは自分であることが事実だからです。周囲のアドバイスを聞くことはとても大切なことです、しかし最終的には自分で決定・行動し、現実は全て自分にふりかかってくるため、周囲のアドバイスを踏まえた上で自分自身でもしっかりと分析し、自分の判断で最終決定をすることが大切です。
僕たちは、みんなに主体的に判断してもらえる支援の重要性を理解しています。また僕たち医療者の関わり方一つで「主体性」を奪いかねない危険性も理解しています。主体的に判断し行動していくことは不安でいっぱいになってしまうものですが、社会の中で、様々な圧力に押し潰されずに生きていくためには必要不可欠なことです。ぜひ「主体的」という気持ちを意識してみましょう。
訪問看護ステーションCURA都城 看護師 土原 忠幸
更新:令和2年7月17日